個人事業とは？ : 独立起業　脱サラからの個人事業

個人事業は、字のごとく個人で事業をすることです。
法人にするには資金的にも事業規模的にも小さく、扱う商品や市場規模を考慮すると個人商店で問題がなければ、商売をするうえで何ら法人に引けを取りません。

個人事業の資金調達は、個人が事業に必要な資金を全額自ら調達します。
法人と違って、利益が出なくて借金をした場合、代表個人の財産を売って債権者に返済しなければなりません。
それでも返済できなければ、代表者は一生かけて借金を返さなくてはならない無限責任を負います。
法人の出資者は、出資した金額までを返済すればいい有限責任です。
とはいっても、小規模法人の出資金は、社長個人の借金である場合が多いので、個人事業とそれほど大きな違いはないでしょう。

個人事業の有利な点をあげると、まず開業の手続きが簡単だということです。
開業はいつ、どこで、だれとやろうと面倒な手続きをしなくてもよく、自由に始めることができます。
法人のように約款や登記にかかる費用も必要ありません。

青色申告では、記帳は複式帳簿ではなく簡易帳簿でもよく、貸借対照表や損益計算書の財務諸表を作成しなくてもかまいません。
特定業種については、個人も法人も同じように事前に諸官庁への許認可が必要です。
個人事業は、取引や銀行の融資、社会的信用の面では、やや法人に劣りますが、代表個人の人柄、知識、経営能力が世間で高く評価されていれば、法人であろうと個人であろうと同じです。

個人事業の最大のと特徴は、大企業にできない強い個性と機動力、変化への迅速な対応でしょう。