所得税 : 独立起業　脱サラからの個人事業

所得税は所得にかかる税金で、所得とは売上から必要経費を差し引いたものを指します。サラリーマンがもらうのは給与所得、事業で得た収入は事業所得となります。
所得税の申告は、事業を開始した年の所得税について、翌年の2月16日から3月15日までの期間に、所轄の税務署に確定申告を提出します。
その場合、サラリーマン時代の給与所得があるときは、給与所得も一緒に申告してください。
納税は、確定申告と同時に税額を一括して納付します。

所得税は、2年目から予定納税となります。
予定納税とは、確定申告で収めることになる見込み税額の一部をあらかじめ納めます。
所得税は高額のため、一時期に集中する納税の負担を分散させる制度です。
所轄の税務署から通知された金額を7月と11月に納税します。
次の確定申告のときに年間の税額を計算して、その金額からすでに収めた2回の予定納税額を引いて納税します。

所得税の計算は、3つのステップを踏みます。
収入金額から必要経費を引いて事業所得金額を出します。
次に、事業所得金額から所得控除を引いて課税所得金額を出します。
そして最後に、課税所得金額に税率を掛けて税額控除を引いて、所得税の税額を出します。

必要経費は、売上原価、事業用の費用、販売管理費など事業をする上で使った費用です。
所得控除は、全ての納税者に対して一定の金額を差し引く基礎控除３８万円と配偶者控除３８万円（配偶者にまったく所得がない場合）もしくは配偶者特別控除（配偶者が働いている場合など所得がある場合。金額は所得額により異なる）、扶養控除（扶養ひとり当たり３８万円。子供２人なら７６万円）、生命保険料控除（最大５万円まで）などがあります。
税率は、超過累進税率で所得金額が多くなるにしたがって税率は高くなります。
税額控除は、配当控除、投資税額控除などです。