3.思い立ってから開業まで : 独立起業 脱サラからの個人事業

3.思い立ってから開業まで

成功のための準備期間

個人事業で独立を決意して、脱サラまでの期間に何をすべきか?
いざ開業となったとき、慌てないためにも在職中にやるべきことをはっきりと決めておくことは、個人事業主にとって当然のことです。
後で後悔しないためにも、しっかりとした計画を立てましょう。在職中の準備期間は貴重な時間です。

事業資金や業種によって準備期間は一概に言えませんが、新規事業となると少なくとも2年から3年は必要です。
在職中の仕事と密接にかかわった事業だとしても、サラリーマンのときのようにチームワークを発揮できません。
資金繰りや売掛金・買掛金の管理も自分でやらなくてはなりません。そうなるとある程度は経理の知識も必要となります。
準備期間中に開業資金を積み立てたり、資格を取ったり、商売のためノウハウを勉強しなくてはいけません。 続きを読む

目標達成のための事業計画

いよいよ事業計画に取り掛かるときが来ました。
事業計画は、独立を思い立った瞬間から始まっています。
最初からきっちっとした事業計画書を作ろうとしなくても、事業の内容について頭に浮かんだ事柄を列挙することから始めてください。
ぼんやりとした輪郭が、時間を追ってはっきりと、より具体的な形となって現れます。

事業計画書を作成するには、これから始めようとする事業について、まず基本的な考え方を明確にすることです。
6W1Hというのをご存知ですか? 
一度は耳にされたことと思いますが、この6W1Hを使って基本的な考え方を整理してください。 続きを読む

必要資金計画を立てる

開業したものの2ヶ月目から必要資金が足りない、なんてことになったら大変です。
それでなくても開業時は、予想以上に出費が重なります。
こうした問題が起こらないためにも必要資金計画は、慎重かつ具体的に作成しなくてはなりません。

必要資金計画では、事業を始めるときに必要な設備資金と運転資金に分けて、項目別に表を作成します。

設備資金は、店舗や事務所を借りるときの権利金、敷金、改装費のほか設備や什器備品などの購入費を計上します。
できるだけ細かく、正確に書き出す必要があります。小さなものも積み重なると意外なほど高額になるものです。

必要資金は、仕入れと経費の二つに分けます。 続きを読む

利益計画を立てる

どうやって利益を上げ、どうやって伸ばしていくか。
利益計画を立てるには、まず売上げ見込みを立て、そこから売上原価と経費を見積もることからはじめます。
売上げから原価と経費と生活費を引けば、利益です。
開業時は、利益の中から借入金の返済ができなければなりません。
開業資金の借入れに加えて自己資金も2から3年をめどに回収したいものです。

利益計画の基本となる売上げ予測は、類似店の客単価、客数実績を目安にするのが一番ですが、経験のある業種でない場合は、商工会議所等に相談されるとよいでしょう。

予想売上げ原価は、業種や商品によって、ある程度利益率が決まっています。
適正とされる利益率をもとに、売上げから売上げ原価を計算してください。 続きを読む