2.個人事業と業種 : 独立起業 脱サラからの個人事業

2.個人事業と業種

業種選び

個人事業の成功の鍵は、業種選びにあるといっても過言ではありません。
事業の成功は、やはり今まで経験した業種に勝るものはありません。
販売のノウハウ、仕入れ、客筋、流通など運営についてあらかじめ知っていれば、開業のための準備期間を短縮できます。
独立に際して、周囲の理解や協力も得やすく、資金調達にしても融資を受けやすいというメリットがあります。

今まで経験のない業種で開業をする場合は、時間をかけてその業種のことを研究して、慎重に検討しなくてはなりません。
業種の魅力、将来性、専門性、収益性、開業資金、許認可、家族の協力など様々な角度から検討して、自分の性格にあった業種を選ぶことです。
業種を選ぶときは、情報収集だけでなく実際に体で経験してみることをお薦めします。

業種には、参入しやすい業種とそうでない業種があります。 続きを読む

業種選びで多い小売業

業種選びは、産業区分の小売業が数の多さでは突出しています。
小売業は、取り扱う商品がどのような買われ方をするかで、大きく3つに分けられます。
消費者の購買慣習による商品分類は、最寄品(もよりひん)、買回り品(かいまわりひん)、専門品です。
最寄品は、商品が日常的に買われる食料品や日用雑貨品などです。
買回り品は、あれこれお店を回って決める衣料品や家具などです。
そして、1年に一度しか買えないような趣味性の高い貴金属や自動車などが、専門品です。

小売業の中でも最寄品を扱う店は、専門知識や特別な技能が必要ないので開業しやすく、粗利益も普通です。
反面、新規参入が多く、競争が激しくなり、より安い店があれば、お客さんはそちらに流れます。 続きを読む

店舗販売と無店舗販売

脱サラをして個人で開業する場合、多くは店舗販売を考えます。
店舗販売は業種、業態によって立地条件は違いますが、初期投資額によって商売の先行きが大きく変わります。
不動産物件、改装工事費の高騰で店舗を持ちにくくなった上、消費者ニーズの多様化や価値観の変化は、独立開業を難しくしています。
とはいえ、多くの店舗が地域に密着することで、売り上げを伸ばしているのも事実です。

店舗販売は、立地の良い場所で、店舗を構え、来店するお客さんに商品を売るというやり方です。
この店舗販売に対して、無店舗販売があります。
無店舗販売は、決まった場所に店舗を構えないで、事務所を拠点にして売り手側から買い手を探しに行って、商品やサービスを売るという方法です。 続きを読む

フランチャイズ

フランチャイズを選んだ個人事業家は、独立の意志が強い反面、どんな業種が良いのか迷っていたという人が多いようです。。
最終的に選んだ事業が、フランチャイズということです。
フランチャイズには、皆さんよくご存知のコンビニエンスストア、ハンバーガーショップ、居酒屋、クリーニング、DPEなどがあります。

フランチャイズは、チェーンによって違いますが、開業の際本部は立地、店舗、設備、製造技術、販売技術、広告などの運営マニュアルを提供します。
加盟店は、商号、商標の使用を許される代わりに加盟料やロイヤリティなどを支払います。

フランチャイズは、本部の経験と実績から経営指導や援助をするので、独立自営に比べてリスクが少なく、教育プログラムが整っています。
年齢、老若男女を問わず未経験者でも安心して開業できます。
しかし、本部の指導が画一的なため独創的な経営はしにくいというのもあります。 続きを読む