業種選びで多い小売業 : 独立起業 脱サラからの個人事業

業種選びで多い小売業

業種選びは、産業区分の小売業が数の多さでは突出しています。
小売業は、取り扱う商品がどのような買われ方をするかで、大きく3つに分けられます。
消費者の購買慣習による商品分類は、最寄品(もよりひん)、買回り品(かいまわりひん)、専門品です。
最寄品は、商品が日常的に買われる食料品や日用雑貨品などです。
買回り品は、あれこれお店を回って決める衣料品や家具などです。
そして、1年に一度しか買えないような趣味性の高い貴金属や自動車などが、専門品です。

小売業の中でも最寄品を扱う店は、専門知識や特別な技能が必要ないので開業しやすく、粗利益も普通です。
反面、新規参入が多く、競争が激しくなり、より安い店があれば、お客さんはそちらに流れます。

買回り品店は、商圏は広範囲で、購買頻度は低く不定期です。
お店を何軒か回って比較するので、お店の雰囲気や店員の接客などが購買に大きく影響します。
立地条件は、アクセスの利便性がよく、歩行者がゆったりと歩ける道路に面しているなど立地の選定が大きく売り上げを左右します。
商品仕入れは、資金力だけでなく幅広い商品情報を必要とします。

専門品店は、金額よりもブランドやデザイン、色などを重視します。
消費者は、事前に商品の情報を集めるなど事前に計画を立てて購買します。
商品の回転率は非常に低いですが、利益率は高くなります。
商品については、高い専門知識を必要とし、販売員の接客教育には多くの時間を要します。
資金、専門知識、店格が重視されるので、新規開業は難しいです。

小売業を選ぶ際は、業種や業態のそれぞれの特性を十分考慮した上で、慎重に決定しなくてはなりません。 独立開業の業種選び