6.経理の基本
現金売上と売掛
売上げを把握するには、売上げが現金の場合と売上げが掛けの場合とでは、管理と記録の方法が違います。売上げは、現金を回収するまでは成立しません。
現金商売では、その日に売上げた伝票があれば、それを合計した金額が一日の売上げです。
また、その日が終わったときの現金の在り高からその日の最初の現金の在り高をマイナスして、その日に現金で支払った金額をプラスしたものが売上げです。
現金売上げの金額は、必ず現金出納帳に記入します。
売掛のときは、納品書、請求書、物品受領書などの伝票と売掛金台帳で管理します。
物品受領書は、納品の際に受領印をもらうように習慣づけることが大切です。 続きを読む
仕入れについて
仕入れの管理も売上げ管理と同じように、現金仕入れと買掛けがあります。現金仕入れは、納品書と同時に現金で支払います。
納品書は、必ず決まった場所に整理して、現金出納帳に金額を記入します。
買掛けのときは、買掛台帳に記入します。
支払い条件に合わせて請求書が送られてきますから、納品書と請求書を照合するようにしてください。
請求書も決まった場所に整理しておきましょう。納品書がない場合は、買掛台帳と照合します。
その際、支払日がすぐ分かるように買掛台帳の余白にメモをしておくと便利です。
支払いは、振込みの際は振込用紙、直接現金支払の場合は領収書を必ずとっておきましょう。 続きを読む
現金の管理
個人事業主になるとサラリーマン時代と違ってお金の管理を自分でしなくてはなりません。といって、いきなり難しい会計をマスターするのは至難の業です。
基本的なことだけを知っていれば、商売はできます。
現金の管理については、まず現金をあまり手元におかず盗難に備えて銀行を利用しましょう。
小口の支払とつり銭だけで、一日を始めるとその日の締めが簡単です。
現金出納帳は、税金の申告には不可欠のものですが、それ以上に現金管理にはなくてはならないものです。
現金を支払うときは、領収書を必ずもらってください。 続きを読む
簿記と仕訳
経理の業務を簡単に言うと、過去の取引を数字で記録すること、お金の流れを管理することです。簿記とは、帳簿記入の簿と記をとって簿記、帳簿に記入することです。
簿記には、単式簿記と複式簿記があります。
単式簿記は、収入から支出を差し引いて残高を出し、財産の増減だけを見るものです。
複式簿記は、財産、資本、損益の増減と変化を借方と貸方の二つの側面から記録します。
法人は、複式簿記と決められています。
個人事業では、どちらかを選ぶことができますが、青色申告をすることを考えれば、複式簿記がよいでしょう。 続きを読む
勘定科目
勘定科目は、取引を記録するときの分類です。勘定科目は、大きく5つに分類されます。
資産、負債、資本、収益、費用の5つで、それをさらに分類したものが勘定科目です。
資産は、会社にとっての財産です。
現金、預金、売掛金、受取手形、商品、未収入金、貸付金、仮払金、有価証券、建物、土地、車両、機械などがあります。
負債は、現在預かっていますがいずれは返さなければならない財産です。
買掛金、支払手形、預かり金、借入金、未払い金などがあります。
資本は、資産から負債を引いた正味の財産です。
資本金、法定準備金、剰余金などです。 続きを読む
帳簿の種類
帳簿は、大きく主要簿と補助簿に分かれます。
主要簿は、仕訳帳と総勘定元帳ですが、仕訳帳は、入金伝票、出金伝票、振替伝票を代わりに使うことも可能です。
仕訳帳は、少人数の事業所では便利ですが、複数の経理担当者がいる場合は、一冊の仕訳帳に毎日正確に順を追って取引を記載することはかなり難しくなります。
そのときには、入金伝票、出金伝票、振替伝票を採用します。
入金伝票は、現金を受け取ったときに記入します。 続きを読む
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