株主名簿と社員名簿 : 会社設立をするには（法人設立方法）

社員名簿といっても、従業員名簿ではありませんよ。
会社成立後は、取得者の氏名や住所、出資口数を株主名簿、社員名簿に記載します。
出資持分が譲渡されたとき、会社に対して株主としての権利を行使するためです。

会社は、会計名簿など様々な書類を備え置かなければなりません。
株主名簿や社員名簿は、そんな書類の中でも重要な書類のひとつです。
また、設立後に税務署に届け出るときの添付資料でもあります。

合同会社の場合は株券の発行が禁止されていますが、社員名簿が出資持分の譲渡を第三者に対抗するための要件になっています。
社員名簿は、そういう重要な意味を持っています。

株式名簿や社員名簿には、決まった書式があるわけではありません。
記載の内容としては、株主(社員)の氏名、住所、電話番号、役職名、生年月日、出資口数(株式数)などです。

株主の譲渡などによって株主や持ち株数に異動があったときは、会社は期末になると株主名簿を一定期間閉鎖して、
株主名簿の書き換え作業をします。

社員名簿では、社員は出資口数に異動があったときに社員名簿を新しく作り変えます。

出資持分の第三者への対抗要件とは、株式の譲渡などの法律行為を主張して、権利を行使するために必要な要件のことです。