蒸気消毒 : 美容師への道

蒸気消毒

蒸気とは、一定のふたつき容器のそこに水をいれ煮沸させ、その蒸気で消毒する方法です。

蒸気消毒しようとするものは、容器内の中段にある小さな穴のたくさん開いた棚の上におき、直接水に浸らないようにします。
器内の蒸気温度は約100℃になるので、殺菌の目的が達成されます。

しかし、器内の温度を100℃に保つのは難しいため、美容師法施行規則では80度を超える蒸気に10分間以上保つことになっています。
器内底の水量を適量に維持する必要もあります。

蒸気消毒を行う時には、常に蒸気の出具合や器内の温度に注意して、完全な消毒が行われるようにしなければいけません。

蒸気消毒では、ガラス、陶磁器、金属及び繊維製の器具等の消毒に適しますが、くし類等合成樹脂製のものの一部には加熱により変形するものもあります。
蒸気消毒は、熱に弱い器具には適しません。

また、消毒物の内部にまでなるべく熱が早く伝わるように注意しましょう。

洗ったあとのタオルは固く絞り、その後ゆるく戻すようにします。
そして、蒸気が十分に間を通るように並べて蒸し器の中に詰めます。

ぎっしり並べてびしょびしょなままでは蒸気の流通も悪く、余分に含まれた不要な水まで加熱することになるからです。

蒸気の流れる方向にたたみ目が平行に並べると蒸気がよく浸透して、消毒効果が上がります。