消毒の原則 : 美容師への道

消毒の原則

消毒の原則をひとくちに言えば、感染性の病気をうつさないように汚染されたものを処理し安全にすることでです。

美容関係に例をとれば、1人の客に用いた布片や器具は必ず消毒をおおない、次の客に使用するといったことです。
また、作業衣や刈布などは綺麗に洗濯された物使用するなどです。

消毒はどんな方法をとってもよいというものではなく、皮膚に接する器具については、美容師法施行規則に定められている消毒法を行わなければいけません。
その他の器具、布片を消毒することも当然です。

消毒を能率的に行い、消毒もれのないようにするためには、消毒済みの清潔なものと使用済みの汚染したものとをはっきり区別して整頓することが大切です。

消毒済みのクリッパーやシザーズが清潔なガラス戸棚のなかに並んでいるのは気持ちの良いものです。
消毒の終わったブラシに消毒済みのゴム印のついた封をし、使用前に切るところもあります。

こうしたことは客に安心感を与えます。

美容師法13条第2項には、消毒設備を設けることと規定してあります。
実際にはそれぞれの美容所の規模によって、消毒室を別に備えているところと、消毒室は設けずに片隅で消毒を行っているところがあります。

消毒する場所は流し場の近くが良いでしょう。
消毒設備というのは、美容師法に定められている消毒法を行える設備のことで、洗濯場、消毒用バット、薬品、紫外線消毒器などの消毒器具を備えつえることです。

しかし、消毒設備がいかに充実していても、それを運営するのは人ですから十分活用できるように工夫しなければいけません。