アルコール消毒 : 美容師への道

アルコール消毒

アルコールの中で一番消毒に使われるは、エタノールです。

消毒用のエタノールは局方品として定められています。
濃度は76.9〜81.4%です。

エタノールは、無色透明で揮発性があり、焼くような味と特異臭があります。

法規では、血液の付着したもの、あるいはその疑いのあるものは、10分以上器具に浸すことになっています。
また、その他の器具は浸したり、ガーゼや脱脂綿に含ませて清拭することと述べられています。

アルコール消毒の実験によれば、発芽のない菌は10秒以内で殺菌されます。
したがって、美容所では消毒用エタノールで清拭すれば実用上は安全と考えてよいでしょう。

エタノール消毒は、手の指や刃物類の消毒、マニキュア、ペディキュアを行う時の器具の消毒にも適しています。

アルコールは他の消毒薬と融合しないので、いろいろな消毒薬と混用することができます。

アルコール類は殺菌作用は、たんぱく質の変化や、酵素阻害であるといわれています。
アルコール類は蒸発しやすいので、長時間作用させることは難しいです。

エタノールは、化粧水や養毛剤などにも含まれています。
これは、皮膚を刺激し、蒸発によるさわやかな感じを与えることが目的で、消毒を目的とするものではないですが、ある程度の消毒効果も期待できます。