消毒薬 : 美容師への道

消毒薬

消毒薬は常に正しく希望の濃度に希釈し、その希釈液の性状などを理解して、安全で効果的に使用しなければいけません。

消毒薬に水を加えると、溶液、コロイド溶液、乳濁液などがあります。
殺菌作用のあるオルトジクロルベンゾールなどは、水に溶けにくいため、乳化剤が配合されて製剤となっているから、水を加えると乳化して乳濁液となります。

消毒薬の調剤にあたっては、溶質、溶媒、溶液の数量的関係を明確にとらえることが大切です。
消毒薬の濃度計算の場合、コロイド溶液や乳濁液も、溶液と扱います。

同じ消毒薬でも消毒する対象によって、それぞれ適当な濃さがあります。
この「濃さ」を数量で表したものが、濃度です。

消毒薬の濃度を示すときには、パーセント（％）、ｐｐｍ、混合比、希釈倍数が使われます。
消毒薬には液体のものが多いので、容量パーセントが広く使われています。

消毒薬と水を混ぜ合わせる時には、洗面器やバット、ビーカーなどなんでも利用できますが、調整する消毒液と反応しないものでなければいけません。
希釈する時に使う水は、飲料用として用いられる水質のものであればよいでしょう。

消毒液には、原液であると毒性の激しいものと刺激性のものがあります。
また、太陽光線によって変質するものもあるので、保管には注意することが必要です。