消毒法の選択 : 美容師への道

消毒法の選択

消毒法の優れた条件は消毒した物件に悪臭を残さないことです。
消毒薬を用いる際には、消毒薬特有の臭気が残るものがあります。
例えば、技術者の手指をクレゾール石鹸液で消毒したとすれば、手指にクレゾール臭が残り、客に不快感を与えてしまいます。
そのため条件を満たすためには、材質や用途を考慮して、この欠点を補うようにすることが大切です。

最後に、必要であれば表面のみでなく、内部も消毒することです。
消毒物件の内部まで消毒しうる方法にはいろいろあります。
煮沸消毒、蒸気消毒、薬液消毒などです。
それぞれの消毒法には特徴があって、材質、用途などの目的から消毒法を選択して行い、条件を満たすよう努力することが大切です。

実際には理学的消毒法も化学的消毒法も、それぞれ長所があると同時に何らかの欠点があります。
よくそれを理解した補うようにしましょう。
消毒薬の長所短所をよく理解しておくことも大切です。

また、同時にそれぞれの方法の長所を伸ばし、あるいは2つ以上の方法を組み合わせて、十分目的を達成するように心がけなければいけません。

美容師の仕事は人の容姿を整え、美しくすることです。

消毒をきちんと行って、皮膚に接する器具や布片を1客ごとに清潔なものと取り替えるようにしましょう。
そして、技術者や客が伝染性の疾患にかからないよう衛生環境を保つ必要があります。