大腸菌とは : 美容師への道

大腸菌とは

大腸菌とは、腸内細菌の一種です。
大腸菌は、通常非病原性の菌で、人や動物の腸管内に存在し、他の腸内細菌とともに大腸内でたんぱく質や等質を分解します。
大腸菌は、ビタミンの合成をしたりする働きもしています。

大腸菌は毎日、便とともに多量に排泄されているので、菌が水や食品などから検出された場合にはこれらのものが便によって汚染されたと考えていいです。

大腸菌の数によって汚染度を表す1つの指標としています。
海水浴場の水質検査項目に取り上げられているのがこの例です。

大腸菌の中で体内にいるものは普通、病原性はないと思われてきたが、1945年ごろから乳幼児などの下痢症状で特殊な大腸菌の見つかる例が報告されるようになりました。
こうした菌を病原性大腸菌と呼んでいます。

1990年（平成2年）10月に浦和市内の幼稚園で起きた集団下痢症では、Ｏ157と呼ばれている病原性大腸菌が検出されました。
これは出血性大腸炎を併発するなど、他の大腸菌下痢症よりも重症になる場合があります。
また、患者、保菌者の便を通じて家族などに二次感染する恐れもあります。
特に暑い季節になると、Ｏ157を中心とした腸管出血性大腸菌感染症が増加してきます。

腸管出血性大腸菌感染症は平成8年の堺市等で起きた集団発生を機に旧伝染病予防法による指定伝染病に追加されました。

感染症新法でも三類感染症に規定されています。