化学的消毒法 : 美容師への道

化学的消毒法

化学的消毒法では、水は重要な意味を持っています。

化学的消毒法で使われる消毒薬の殺菌作用は化学反応であって、乾燥した状態では反応が進行が遅くなります。

消毒薬はまず水に溶けて菌体と接触し、細胞膜を通って菌体に溶け込み、菌のたんぱく質を変化させます。
そのため、消毒薬は水に溶ける性質だけでなく、菌体に侵入する性質の両方を備えていなければいけません。

化学的消毒法で使われる消毒薬は、水溶性、油溶性が適当な割合になっているものが多いです。

また、消毒しようとする対象によって適当な温度と濃度を選ぶ必要があります。
手指などの消毒であれば、30℃前後、熱で変化しない物品であれば50℃以上にして消毒するのが望ましいといわれています。

薬物濃度が高ければ消毒力は強くなりますが、同時に副作用も強くなります。
高濃度の消毒薬は皮膚に損害を与え、消毒しようとするものを損傷させてしまう事もあります。
そのため、消毒しようとする対象によって、薬品の適した濃度があります。

化学的消毒法を行うさい、作用時間は一定以上かけることが必要です。

消毒される物品がガラスなどの製品など、薬品によって損じる危険のない素材である場合には、示された時間より長く作用させることが安全性から言えば望ましいでしょう。

消毒を行う時には必要な条件を把握し、十分に注意しましょう。