弁護士、裁判官
弁護士は、民事、行政裁判で代理人を、刑事事件の裁判では弁護人を務める仕事です。裁判官は、公判請求事件の審理や逮捕状などの令状発付手続きなどを行います。弁護士、裁判官になるには、どちらの場合も司法試験に合格しなければなりません。どちらにしても法律に関する高度な知識が求められる仕事です。司法試験では憲法、行政法、民法、民事訴訟法、商法、刑法、刑事訴訟法などの法律から幅広く出題されます。暗記するだけでなく、分析力や論理的な思考力が必要です。
法学を学んだことがない人が弁護士や裁判官を目指すなら、まず法科大学院に進学するのがいいでしょう。法学を学んだことのない人を受け入れる3年コースがあります。修了すると新司法試験の受験資格を得ることができます。新司法試験に合格することができれば、1年の司法修習を経て、終了後の試験に合格すれば有資格者となります。
弁護士の場合は、弁護士事務所でしばらく働いて経験を積んでから、独立するケースが多いです。社会保険労務士法人の設立が可能になるように法改正があったので、社会保険労務士と組んで法人化し、より大きな仕事をする人もいます。裁判官は、司法試験合格後、まず判事補になります。
弁護士が独立する場合の顧客となるのは、中小企業の事業主などです。顧客から信頼されることが大事なので、信頼を築くためのコミュニケーションやさまざまな提案などをしていく必要があるでしょう。