退職そして転職の傾向
最近の転職の傾向として、大学、大学院を卒業した新卒者の三人に一人は入社三年以内に退社、転職しているという調査の結果が出ています。最近の若者の移り気な性格が理由ともいえるでしょうが、それだけではないようです。
会社側としては、社内での仕事の与え方にも問題があるようです。
多くの中から選んで難関を突破して入った会社なので、仕事に意欲を持った若者たちはたくさんいます。
しかし、最初だけならまだしも何年経っても雑用のような仕事や、女性だからという理由でお茶くみばかりさせられたりということが続くと、入社時にもってきたやる気もなくなってしまうでしょう。
若者がすぐ辞めてしまうことを、最近の若者の気質だけのせいにはできません。
最近の若い層が会社を辞めたいと思う理由の多くが、入社した時の希望とは違う部署に配属されたということのようです。
確かに長年働いてきた人たちからすれば、最初から希望の部署にいけるなんてかぎらない、そんなことで辞める理由になんかならないと思う人もいるでしょう。
しかし、入社時に本当に配属先がその人に合っているか、本人と話し合っての結果なのか一方的に決めたのか、充分に確認が必要になってくるでしょう。
たとえ第一希望の部署ではなくても、両方とも納得した上での配属であるならば、すぐに辞めたいとは思わないのではないでしょうか。
単純に数合わせのような配属の仕方では、これからも辞めていく若者が増えていくかもしれません。
ただ、職種が自分に合わないと思っても、入社してすぐあまりに早期に退職してしまうと、十分な経験がない分、つぎの転職には不利になります。
最近では、第二新卒の求人も増えている傾向にあるようなので、転職して一から
やり直すことも可能ですし、専門性を身につける機会も増えてはいますが、何回も転職を繰り返すことは、良いとはいえません。
転職する時には充分考える必要があります。