厚生年金と国民年金どっちがお得? : 知らなきゃ損する年金の秘密

年金受給シュミレーション

国民年金は定額ですが、厚生年金は平均給与によって変わってきます。 たとえば 昭和40年4月1日生まれの43歳、 平均給与が27万円の人の場合で

20歳で厚生年金に加入し40年間払い続けた場合
65歳から支給される老齢年金の受給額は年額174万円 なので単純に1か月分は14万5千円
75歳までで年金の受給額合計1914万円
80歳までで年金の受給額合計2784万円

20歳で国民年金に加入し40年間払い続けた場合
65歳から支給される老齢年金の受給額は年額79万円
なので単純に1か月分は65833円
75歳までで年金の受給額合計869万円
80歳までで年金の受給額合計1264万円

ちなみに公務員の場合
20歳で共済組合に加入し40年間払い続けた場合
65歳から支給される老齢年金の受給額は年額79万円
なので単純に1か月分は65833円
75歳までで年金の受給額合計869万円
80歳までで年金の受給額合計1264万円

たとえば
23年4ヶ月間会社員として働いた(厚生年金)のち起業して、 残り16年8ヶ月を自営業として働いた(国民年金)場合
65歳から支給される老齢年金の受給額は年額135万円 なので単純に1か月分は11万2500円
75歳までで年金の受給額合計1485万円
80歳までで年金の受給額合計2160万円

こうしてみると会社員や公務員は退職金がありますが、自営業者など退職金のない人で 独身者の場合、国民年金65833円だけですと実質生活は困難ということになりますね。
自営業者は定年がない分、今のうちに貯金を充分しておかないと60歳を超えても働き続けないとならなくなるというわけです。

もし、年金の計算式を知りたいという人がいましたらこちらをご覧ください。とても複雑です(汗)

厚生年金と国民年金どっちがお得?

年金と一口に言ってもその中身はいろいろあります。
年金の手続きに行くと1号被保険者とか3号被保険者とか○号被保険者といった言葉が出てきます。

これらはその人の立場によって変わってきます。
自営業のひとや学生の場合は1号被保険者
一般的なサラリーマン、つまり会社員というのは2号被保険者
で、その会社員のおくさんは3号被保険者
となります。

さらに年金には国民年金と厚生年金があり、自営業&学生(1号被保険者)は国民年金。
それに対して3号被保険者のサラリーマンは厚生年金です。

でも実はサラリーマンは厚生年金+国民年金に加入していることになります。
ってことは掛け金が高い!?
と考えがちですが厚生年金の場合、掛け金の半分は会社が負担しています。
なので、実質的な本人負担は半分ですみます。
しかし、受け取るときは厚生年金のほうがだいぶ手厚くなっていますので厚生年金のほうがお得ということになります。
さらに厚生年金の人の妻(3号被保険者)は年金を払っていなくてもちゃんと国民年金分を払っていることになるのです。
夫婦の場合、国民年金は二人分払うのに対し厚生年金は一人分なので厚生年金のほうが一人分の掛け金は高くても、実際支払う掛け金はほとんど変わらないどころか逆に厚生年金のほうが安くなってしまいます。

国民年金は毎月14,100円払って、月66,000円受け取ることが出来ます。
夫婦2人で月28,200円支払って
年間もらえるのは1,584,000円

厚生年金は夫婦合わせて月約24,800円支払って(※厚生年金は収入によって変化します。)
もらうときは年間2,784,000円

収入が一緒ならどう考えても厚生年金のほうがお得です。
実はサラリーマンは優遇されていたんですね。
自営業は損か・・・。

でも、自営業の方も法人化して会社にすれば厚生年金にすることが出来ます。