正社員の給与形態
入社前にしっかり聞いておかなかったがために入社してからこんなはずではなかったと考える原因のひとつとなるのがこの給与です。
正社員にかぎらず給与の方式には種類があります。これはあらかじめ知っておかないとトラブルの元となりますので覚えておいてくださいね。固定給で一般的なのは月給です。毎月の給与が決まっているものですね。支払いは月末25日というパターンが多いようです。1年ごとに昇給するというパターンが一般的でした。
ところが最近では年俸制の給与方式を採用する企業も増えています。年俸制はその社員に対して一年間でこれだけ払いますよという金額を掲示してそれを月々の給料として支払うというものです。そして年俸の金額は年一回更新され、その金額は本人の実績により異なります。
日給や週給は一日いくらとか一週間でいくらといった形の給与形態です。ただ、日給や週給だからといって必ず毎日支給されるというわけではなく、ひと月に一度まとめて支払われるというところもあります。
あとは時給です。これはアルバイトを経験したことのある人ならほとんどの人が経験されているとは思いますが、一時間でいくらといった給与計算になり支払いはその日やひと月に一度まとめてといった形をとります。
他に歩合給というものもあります。これは出来高制ともいわれ決められた仕事をこなした量や売り上げなどの成果によって変動する給与形式です。歩合給は固定給にプラスされる成果主義というものと完全出来高制という成果のみで金額が決まるものがあります。
成果主義はやればやっただけ自分の給与にプラスになるので社員のやる気を引き出しやすいといったことで導入する企業が増えています。しかし、それを逆手に取り達成不可能な目標を設定して人件費を減らそうとする企業もありますので注意が必要です。
完全出来高制は成果が上がれば収入も通常の固定給より高めに設定されていることが多いので高収入が期待できます。しかし、成果がなければ給料もないといった形になるので最低保障給というものが設定されていることが多いです。
最低保障給もないものは雇用というよりは業務委託といったものになりますので社員とはまた違ったものになります。